The Beatles 楽曲解説 Can’t Buy Me Love

George VThe Beatles
George V

 

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1964年01月14日 フランスへ

ビートルズ一行はパリに向かった。(リンゴとニールは濃霧のため立往生で翌日に出発)
1月16日から2月4日まで、オランピア・テアトルでの長期講演のためである。

ジョルジュサンクホテル宿泊

George V 枕投げGeorge V お祝い

ビートルズファンなら1度は見たことのある、皆で枕投げして遊ぶ写真。
あのホテルである。
1月16日初日講演の後ホテルに戻ると吉報が入る。
アメリカでリリースされた『抱きしめたい』がキャッシュボックスの
シングルチャート1位になったのだ。初めての全米チャート1位。
2枚目の写真はそのお祝いの1枚。
ちなみにビルボード Hot 100での初ランキングは1月18日45位。
1位は2月1日。

次のビッグヒットを繰り出すべく、ジョルジュサンクホテル約3週間の
滞在期間中ポールによってCan’t By Me Loveは書かれた。

George V 作曲George V Can't By Me Love

1964年01月29日 EMIパテ・マルコーニ・スタジオ

昼ごろから、いやいやながらドイツ語バーションのあの2曲を録音。
この作業が意外にも早く終わったので出来立てほやほやのCan’t Buy Me Loveを録音。
2テイクまでJohn・Georgeによるコーラスあり。4テイクで録音終了。

ホテルで散々練習したんだろうけど天才過ぎる。
(2枚目の写真はジョージがGかG7押さえているので、I don’t care too~のところかな?)

パリから帰国そのあとすぐ2月7日からは初渡米。22日に帰国。

1964年02月25日 アビーロード#2

映画『A Hard Day’s Night』のサントラ録音に入る。
この際、Can’t Buy Me Loveにポールのボーカル、ジョージのギター
(アメリカで贈られたRickenbacker 360/12で初録音)、
リンゴかノーマン・スミスがハイハットをオーバーダビング。
B面ジョンの You Can’t Do That もこの日にレコーディングされた。
26日にモノミックス。3月10日にステレオミックス。

1964年03月02日 A Hard Day’s Night撮影開始

1964年03月13日 ガトウィック空港

ガトウィック空港1ガトウィック空港2

ラストシーンのヘリに乗り込んで離陸するシーンと上空からヘリ撮影で発着場で
はしゃぐビートルズの Can’t Buy Me Love シーンが撮影された。

1964年03月16日 アメリカリリース

アメリカでは1週間のうちに200万枚売り上げ。発売当日にゴールドディスク獲得。

1964年03月20日 イギリスリリース

イギリスでも予約注文だけで100万枚突破。

1964年04月02日 全英シングルチャート1位

Can’t Buy Me Love 全英シングルチャート1位獲得。

1964年04月04日 Billboad Hot 100

Billboad Top100

ついにBillboad Hot 100で1位から5位を独占する快挙。
その1位が 発売から1か月未満の Can’t Buy Me Love。前週27位初登場で1位獲得。
前週、前々週の1位は She Loves You。前々々週は I Want To Hold Your Hand。

1964年04月22日 ハマースミス・オデオン・シネマ

外だオープニング

Can’t Buy Me Love オープニング裏階段を駆け下りるシーン撮影。

1964年04月23日 ソーンベリー・プレイング・フィールズ

ソーンベリー・プレイング・フィールズ1ソーンベリー・プレイング・フィールズ1
ソーンベリー・プレイング・フィールズ3ソーンベリー・プレイング・フィールズ4

ガトウィック空港で撮影された Can’t Buy Me Love のシーンが今一つだ。と考えた
監督のリチャード・レスターはアイズルワースのソーンベリー・プレイング・フィールズ
にヘリポートのセットを組んで地上からの映像を撮影。
(私も再度ヘリからのショットを確認しましたが、ブレブレの映像でした)
これらを合わせて、あの Can’t Buy Me Love の溌溂としたシーンが完成された。

最後の2枚おかしいと思いません?
そうジョンがいない。ジョンは3月23日に「イン・ヒズ・オウン・ライト」を出版しこの日、
ドーチェスタ・ホテルで開かれた文学昼食会に主賓で呼ばれてたので撮影を抜けました。

2021年03月19日 映画 A Hard Day’s Night 再発売

4K Ultra HDブルーレイ 豪華本付き。。

参考文献:

1964年01月29日 EMIパテ・マルコーニ・スタジオ

John     Gibson J-160/E
Paul      Hofner 500/1
George Gretsch Country Gentleman
Ringo    Ludwig Black Oystar

1964年02月25日 アビーロード#2 オーバーダビング

1月29日録音テイク4に次のオーバーダビングが行われた。
Paul     Vo.のダブリング
George Gretsch Country Gentleman(solo), Rickebacker 360/12(backing)
Ringo? or Norman Smith? High-Hat
(録音テープのトラブルにより、高音域の音量が落ちハイハットが影響受けた
モノミックスのみの追加)

参考文献:
Beatle world nowhere vol.18
ザ・ビートルズ全曲バイブル
ビートルズ/レコーディング・セッション
the complete BEATLES chronicle 1957-1964
Wikipedia “Can’t Buy Me Love”

コメント

  1. リッケンベース より:

    さすがですね。
    素晴らしいまとめです。

    この頃はビートルズは忙しかったのでレコーディングも大変だったでしょうね。

  2. 只今製作中の宅録作品がCan’t Buy Me Loveなので(ネタバレ(^-^;)、この曲について改めて色々調べてみたらとても面白かったので記事にしました。本当は宅録作品と同時にアップ予定でしたが、ブランクが長かったのと新しいソフトでの製作なので作業が進まず。。。結局この記事がフライングアップとなりました。(^O^)/

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