The Beatles 楽曲解説 I’ll Be Back

John Lennon in Scala Theatre, LondonThe Beatles
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I’ll Be Back

先日過去の宅録作品 I’ll Be Back をあげさせていただいたので、この曲の解説を
書いてみました。

Epiphone EJ-160E 改造履歴
Epiphone EJ-160E 2010年12月購入、購入のきっかけはビートルズ初期の頃のJohnアコギパートは普通のアコギで録音してたのですが、アンプインのGibson J-160Eの音がなかなか作れず、割と気軽に買える値段だったので購入しました。やまれず改造とかルックスとか改造のあれこれを書いてみます。

この曲は、Johnがデル・シャノンが1961年2月にリリースし世界的に大ヒットした
「悲しき街角/Ranaway」のコード進行を自分なりに発展させて書いたとされています。

この曲がI’ll Be Backに。。信じられません。天才過ぎます。
1980年のPLAYBOY誌のインタビューでJohnが「デル・シャノンの唄のコードを参考にした」
と答えているので間違いないようです。


私のつたない演奏も再度張っておきましょう。。。(^-^;

リードVo.はJohn。
恋愛ソングとも解釈できますが、Johnが5歳の時に別れた父アルフレッドに向けた曲とも言われています。

Alfred Lennon

実際、父アルフレッドは映画「A Hard Day’s Night」撮影中の1964年4月1日にJohnに
会いにきたらしく、その後この曲を書いたといいます。
そのときJohnはエプスタインではなく、GeorgeとRingoに付き添ってもらったといいます。
5歳の頃この父と行くと決めたのに最終的に母を選んだ負い目もあったのかもしれませんが、
あんまりビジネスライクに話を進めて欲しくなかったのではないかと。。。
ブライアンならきっとお金渡す代わりに二度とJohnに合わないでくれと言うだろうと。
結局生活費は送るということになったようです。

そうやって考えると歌詞にもそういう気持ちが流れている気がします。

I’ll Be Back 日本語イメージ

ねぇ、傷心させたいなら行くよ
でも、きっと戻るよ
だって、前にも「さよなら」言ったのに
また戻ってきたろ

すごく愛しい
ボクこそあなたを
そう、ボクこそあなたを求めてる
Oh-ho, oh-ho

もっといい事見つかるはず
ボクをまた傷心させる事よりずっと
今回本心をみせるつもり
みせかけじゃない本心

気づいてくれたと思う
ボクが逃げてしまったのに(←ここにrun awayの過去形ran away登場)
あなたも求めてくれてた
それは大きな驚き
Oh-ho, oh-ho

もっといい事見つかるはず
ボクをまた傷心させる事よりずっと
今回本心をみせるつもり
みせかけじゃない本心

行きたい
でも離れるのは嫌だ
ねぇ本当は離れるのは嫌なんだ
Oh-ho, oh-ho

ねぇ、傷心させたいなら行くよ
でも、きっと戻るよ

こんな感じかな。
英語は不得意科目だったから。。。(>_<)

次にこの頃のダイヤリーを。

1964年03月31日

ロンドンのスカラ・シアターで映画のクライマックスシーン撮影。
Scala Theatre, London

1964年04月01日

前日に引き続き、スカラ・シアターで撮影。
John、アルフレッドと再会。

1964年04月24日

映画「A Hard Day’s Night」の撮影終了。

1964年05月02日

初めての長期休暇。

1964年06月01日

この日の最初のセッション14:30~17:30、この日イギリスにいたカール・パーキンスが
EMIスタジオ訪問。彼の曲Matchboxをビートルズが録音するのを見学。

アビーロード#2スタジオ 19:00~22:00
I’ll Be Back take1~Take16の録音。
前半9Takeはリズムトラック。あとの7TakeはVo.のダブリング、
アコギのオーバーダブ。

Anthologyに収められているように初期のTakeでは、John、George共に
Rickenbackerを演奏していたが、最終的には共にアコースティックに持ち
替えたアレンジとなった。先に録音された「And I Love Her」のアレンジ
に似ている。逆読みすると「And I Love Her」は恋愛ソングの体をなして
いるが、Paulの母メアリーに向けた歌なのかもしれない。知らんけど。。。(^-^;
これについてはまたいずれ書いてみたい。

John     Rikenbacker 325 → Gibson J-160/E
Paul      Hofner 500/1
George Rickenbacker 360/12 → Jose Ramirez Guitarra de Estudio
Ringo    Ludwig Black Oystar

1964年06年10日

EMI#2 モノミキシング(Take16よりリミックス1)

1964年06月22日

EMI#1 モノミキシング(リミックス2/イギリス発売用、リミックス3/アメリカ発売用)
同日ステレオミキシング(Take16より)

1964年07月10日

LP「A Hard Day’s Night」リリース。

The Beatles 楽曲解説 Can't Buy Me Love
ビートルズ一行はパリに向かった。(リンゴとニールは濃霧のため立往生で翌日に出発)1月16日から2月4日まで、オランピア・テアトルでの長期講演のためである。ジョルジュサンクホテル約3週間の滞在期間中ポールによってCan't By Me Loveは書かれた。

2021年03月19日 映画 A Hard Day’s Night 再発売

4K Ultra HDブルーレイ 豪華本付き。。

参考文献:
ザ・ビートルズ全曲バイブル
ビートルズ/レコーディング・セッション
the complete BEATLES chronicle 1957-1964
Wikipedia “I’ll Be Back”
The LITTLE BLACK SONGBOOK The Beatles

 

コメント

  1. リッケンベース より:

    こんばんわ!
    いやー勉強になりました。

    おもしろいですね。
    この企画、続けて頂けると嬉しいです(^^)

  2. リッケンベースさん、いつもご訪問いただきありがとうございます。
    ビートルズのこと調べてみると、おおっそうやったんか!!とまだまだ驚くことが多いです。
    本業の宅録があまり進まないので始めた記事だったんですが、これからも是非続けて行きたいと思いますのでまたご訪問のほどよろしくお願いします。

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